KingGnu「常田大希」について深追いせよ!!!
シンガーソングライターをしています。
みかげ(@mikage_ssw)です。
先日、Netflixでドキュメンタリー番組
『常田大希 混沌東京 -TOKYO CHAOTIC-』を観ました。
なんだか、わたしなんかが「曲作ってます」と言っていいのかわからなくなるほどに、すごい世界を生きている人だと思いました。
この番組、映像作品ついての感想を書いていきたいけれど
それより!常田大希さんをもっと知りたいと思ったので自由研究として調べていきます。
常田大希さんは長野県伊那市出身だそうです。
同バンドのキーボードボーカル井口理さんも同郷!
ウィキペディア調べですが
”東京藝術大学音楽学部器楽科チェロ専攻に進学するが、「社会と結びついた音楽をしたい」という理由で中退”
”社会と結びついた音楽をしたい”ってすごくかっこいい。
ものをつくることは、自分との闘いであるように思うので”社会”とは離れて考えてしまいがち。すくなくとも私はそうだから
社会と結びついた音楽という言葉に強く惹かれました。
ちなみに常田さんは箸の持ち方を練習しているそうです(米津玄師さんから指摘されたらしい)。
音楽をしている人、特に生業として音楽活動をしている人はどこかしらユニークな部分が共通してある気がする。
これは感性、感じ方や物事のとらえ方に大きく影響するんじゃないかなと、わたし自身活動していても思います。
天然で間抜けでツボが浅い(新井和輝Twitterより)
そんな常田さんはKingGnu以外にも「millennium parade」やクリエイティブレーベル「PERIMETRON」も主宰しています。
生粋のクリエイターという感じでしょうか。
その中でも、この記事ではKingGnuの常田大希さんに焦点を当てていきます。
まずKingGnuの代表曲といえばなにが浮かびますか?
多くの人は「白日」を挙げると思います。最近だと人気アニメ「呪術廻戦」の劇場版の主題歌を2曲手がけていたり(「逆夢」と「一途」)。
わたしが最初にKing Gnuを知ったのはBANANA FISHというアニメのタイアップ「prayerX」でした。
主人公アッシュの気持ちを繊細に表現しているのかなと感じました。アニメを見て意味をかみ締めながら歌詞を聞くと、泣けます!
そこからKing Gnuにハマって、ドラマ「イノセンス」の白日でもボロ泣き。白日が流れるタイミングが良すぎた。(最近のドラマはエンディングの曲が流れるところで泣かせにかかってきますね……)
そう、King Gnuはどのタイアップでもストーリーに寄り添った楽曲を仕上げてくる。でも「King Gnu」らしさは消えない。これはすごいことだと思う。
世界観や雰囲気の固定……King Gnuとしてのイメージをしっかり表現しながらいろいろな切り口で、かつ緻密に作られた楽曲はどれも素敵です。
どれだけ時間をかけても心をつかっても鬼才「常田大希」にしか、たどり着けない領域なのかもしれません。
世の中の楽曲には「作曲者のサインか?」
というくらいわかりやすい特徴があったりします。
それは手癖であったり、好きな奏法によって作られるものだと思うけれど
常田印はどこにあるんだろう、考えながら楽曲を聞いてみたところ
とにかく、難しいことをしてる!!!
構成音が多い複雑なコード(和音)を多用していたり、シンプルに済ませられるような進行にも、些細なニュアンスを表現するようにして音が挟んであったりする。
そして、自然に転調していたり、ひとつの楽曲の中で、色んな顔を出してくる。
たとえばサビと大サビを切り取った時に「これは同じ曲なんだろうか?」と考えてしまうくらい印象が変わるようなやんちゃな作りをしていたり。
コーラス等で音の厚みを出しているのもあるの思うけど重厚な作りをしているのも特徴。
とにかく、難しいことしてる!!!
というイメージです。どう足掻いても難しい。
そう、カバーするのも難しい……。
最初は井口さんの透き通る声に驚いたのですが、その声を活かすための工夫も沢山あるように思います。
とにかくナチュラルに難しい技を使って緻密に泥臭い曲をつくるKing Gnuの常田大希さん。
King GnuとMillennium Paradeでは曲調が全然違うのでそこも楽しみながらじっくり聴いてみてください。そしてこれを読んでいるみなさんがKing Gnuの沼にはまりますように。
私のおすすめは「三文小説」です。
それでは、今日はこの辺で。